AI活用・業務効率化

なぜ社長の仕事は減らない?「社長待ち」を解消し、自走する組織をつくる3ステップ

A AIrFlair
ORGANIZATIONAL DESIGN / MANAGEMENT

なぜ社長の仕事は減らない? 「社長待ち」を解消し、
自走する組織をつくる3ステップ

仕事は任せた。社員も増えた。
それでも社長だけが忙しいなら、
「作業」ではなく「判断」が残っているのかもしれません。

KEY IDEA

社長の仕事を減らすには、仕事を渡すだけではなく、
「社長ならどう考えるのか」まで会社へ渡す。

社員が増えた。

以前より、仕事も任せられるようになった。

AIやシステムも使い始めた。

それなのに、なぜか社長だけが忙しい。

朝から社員の相談に答え、見積もりを確認し、顧客対応について判断する。

ようやく自分の仕事を始めようとすると、

「社長、これどうしますか?」

と、また確認が届く。

会社は大きくなっているのに、自分の時間は増えるどころか、むしろ減っている。

そんな状態になっていないでしょうか。

実は、仕事を社員へ任せるだけでは、社長の仕事はなかなか減りません。

WHY?

作業は社員に渡せても、
「判断」が社長の頭の中に残っているからです。

01
WHY IT RETURNS

なぜ、仕事を任せても
社長に戻ってくるのか

会社が小さいうちは、社長が何でも判断した方が早いことがあります。

誰よりも顧客を知っている。

商品を知っている。

これまでの失敗も成功も知っている。

だから、

「このお客様なら、ここまで対応しよう」

「この案件は利益が薄くても受けよう」

「この提案の仕方では、うちらしさが伝わらない」

といったことを、経験から自然に判断できます。

そして、その判断力が会社を成長させてきたはずです。

ところが会社が大きくなり、社員に仕事を任せ始めると、少しずつ問題が起こります。

社員は「何をするか」は分かっていても、

「どう判断すれば、この会社として正解なのか」

までは分からない。

すると、

この金額で出していいですか? このお客様には、どこまで対応しますか? この内容で提案して大丈夫ですか?

と、最後の確認だけが社長へ戻ってきます。

WORK 仕事は任せた
JUDGMENT 判断は社長のまま
RESULT 社長待ち

社員は増えた。

仕事も任せた。

でも、判断する人だけは変わっていない。

これが、いわゆる「社長待ち」が生まれる理由です。

02
THE CEO TRAP

「自分でやった方が早い」が、
社長を忙しくしていく

そして、ここで多くの社長が思います。

「もう、自分でやった方が早い」

社員に資料を任せてみたけれど、思っていたものと少し違う。

顧客対応を任せてみたけれど、

「そこまで説明してほしかった」

「その言い方はしないでほしかった」

と気になる。

結局、自分で直す。

一から説明するのに20分かかるなら、自分で10分で終わらせた方が早い。

その瞬間だけを見れば、本当にその通りです。

SHORT TERM 自分でやった方が早い

説明するより、その場で自分が終わらせる。

LONG TERM いつまでも仕事が離れない

半年後も1年後も、同じ仕事を社長がやり続ける。

ここで一度考えてみたいのは、

QUESTION

なぜ、社員に任せると
自分が思う質にならないのか。

社員の能力だけが原因とは限りません。

社長の中には、

「ここは絶対に譲らない」

「このお客様には、この順番で説明する」

「この場合は利益より関係性を優先する」

といった基準があります。

でも、その多くは長年の経験から身についた感覚なので、社長自身もわざわざ言葉にしていません。

だから仕事を渡すとき、

「いい感じに」 「いつもの感じで」 「お客様に合わせて」

となる。

社員からすると、その「いい感じ」が分からない。

社長からすると、

「なんで分からないんだろう」

となる。

そして、また自分でやる。

任せる ズレる 社長が直す また社長へ

この繰り返しが、 「社長にしかできない仕事」 を会社の中で増やしていきます。

03
SHARE THE THINKING

社長の仕事を減らすには、
「仕事」ではなく「考え方」を渡す

本当に仕事を任せたいなら、

作業だけを渡すのではなく、

KEY

社長が何を見て、どう考え、
どう判断しているのか
まで会社に渡す。

ここが、単なる業務分担と仕組み化の違いです。

たとえば、

ANSWER ONLY

「値引きは10%までOK」

THINKING

「利益率はここまで守る」
「この条件なら例外を検討する」
「このラインを超えたら社長へ相談する」

答えだけでは、想定外の案件が来ればまた社長へ確認します。

でも判断の背景まで共有されていれば、社員自身が考えられます。

社長の答えを覚えてもらうのではなく、
社長が判断するときに使っている「ものさし」を共有する。

それが、本当に仕事を任せるための土台になります。

04
THREE STEPS

社長の判断を、
会社へ渡す3ステップ

難しいことから始める必要はありません。

最初にするのは、社長の頭の中をすべてマニュアル化することでも、大きなシステムをつくることでもありません。

STEP 01
FIND

社長に戻ってくる仕事を見る

まず1週間だけ、 「今日、社員から何を聞かれたか」 を意識してみてください。

何度も同じような確認が来ている仕事があれば、そこが仕組み化の候補です。

「これは本当に毎回、僕が判断する必要があるだろうか?」

毎日のように戻ってくる小さな確認ほど、積み重なると大きな時間になります。

STEP 02
EXPLAIN

「答え」ではなく「なぜ」を残す

次に、自分がなぜその判断をしたのかを言葉にします。

何を大切にしたのか。
何を避けたのか。
どこまでなら社員に任せられるのか。
どんな場合だけ自分に戻してほしいのか。

結論だけではなく、その背景まで共有すると、社員は別のケースでも考え方を応用できます。

社長の答えを教えるのではなく、
社長の考え方を渡していく。
STEP 03
USE

仕事の中で使える形にする

最後に、それを実際の仕事で使える状態にします。

社内FAQ 判断フロー 顧客対応基準 営業ルール 社内ナレッジ AI参照情報

形は会社によって違います。

大切なのは、最初から完璧な仕組みをつくらないことです。

一つ使ってみる。迷ったところを追加する。例外が出たら更新する。

社長の頭の中にしかなかったものを、
会社が使えるものへ変えていく。
05
AI & SYSTEM

AIやシステムは、
そのあとでいい

ここまで整理できると、

AI AIに任せる
SYSTEM 仕組みにする
HUMAN 人が判断する

ということが見えてきます。

逆に、何も整理しないままAIやシステムを入れても、

AIが作ったものを社長が確認する。

システムの結果を社長が判断する。

という状態になれば、結局社長の仕事は残ります。

CAUTION

場合によっては、今までの仕事に
「AIの確認」という仕事が一つ増えるだけ になってしまいます。

だから、

「どのAIを使うか」

より先に、

START HERE

「会社のどこで判断が止まっているのか」

を見る。

AIやシステムは、そこが分かってから使った方がずっと生きます。

06
SELF-RUNNING ORGANIZATION

自走する組織は、
「社長がいらない会社」ではない

自走する組織というと、

社長がいなくても勝手に会社が動く状態を想像するかもしれません。

でも、僕が考える自走は少し違います。

SELF-RUNNING

会社として大切にしていることを共有したうえで、
それぞれの人が、自分の範囲で考え、判断し、前へ進める。

そんな状態です。

CEO

社長が使う時間

会社をどこへ進めるのか。

次に何へ挑戦するのか。

どんな人と組むのか。

どの市場へ進むのか。

TEAM

社員が担う判断

会社の考え方を理解する。

自分の範囲で考える。

基準に沿って判断する。

社長を待たず前へ進める。

社長は、毎日の細かな確認や、何度も繰り返す同じ判断から少しずつ離れていく。

そして、社長にしかできない仕事へ時間を使う。

社員は、「社長の答え」を待つのではなく、会社の考え方をもとに自分で判断する。

そうなれば、

会社が成長するたびに、
社長の忙しさまで一緒に増え続ける必要はなくなります。
CONCLUSION

会社が変われば、
社長の役割も変えていい。

会社が小さい頃は、

社長が一番の営業マンで、

一番の判断者で、

一番の現場担当者だったかもしれません。

それで会社が成長した。

だからこそ、そのやり方を手放すのは簡単ではありません。

でも、会社の規模が変われば、社長の役割も変わっていいはずです。

いつまでも、

「自分がやった方が早い」

を続けるのではなく、

「自分がやらなくても、
この会社らしい判断ができる状態をどうつくるか」

を考える。

そこから、会社は次の段階へ進み始めます。

社員を増やす前に。

新しいAIを入れる前に。

大きなシステムをつくる前に。

一度、

「僕がいないと止まる仕事は何だろう?」

と考えてみてください。

そこには、まだ社長の頭の中に残っている、会社の大切な資産が隠れているかもしれません。

言葉にする 会社に残す 社員が使う AI・仕組みへ

そして社長は、目の前の確認から少しずつ離れ、

THE FUTURE 会社の未来を考える仕事へ戻る。

それが、「社長待ち」をなくし、自走する組織をつくる本当の目的です。

FROM BOTTLENECK TO FUTURE

社長から離せない仕事を、
一度整理してみませんか?

「社員に任せても、結局自分で直している」

「説明するくらいなら、自分でやった方が早い」

「社員は増えたのに、自分の時間は増えていない」

「何をAIやシステムにすればいいか分からない」

そんな段階からでも大丈夫です。

何が社長へ戻ってきているのか。
なぜ社長でなければ判断できないのか。
まだ言葉になっていない判断基準は何なのか。

そこから一緒に整理します。

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WRITTEN BY

執筆:中尾美月|AIrFlair代表

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